旅から旅の「過去の着物相談室」です。着物掲示板での投稿を、ほぼ原文のまま、掲載しました。ここでは、みなさんは読むだけで残念ながら投稿できません。でも、着物の知識の宝庫として、活用していただければいいなと思っています。また、ここは検索エンジンが使えますので、なにかキーワードを入力するというのも、面白いかもしれません。では、よろしくお願いします。(旅から旅)
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223 普通の仕立とは
 旅から旅 E-MAIL  - 10/8/22(日) 21:26 -

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   普通の仕立とは 
 優妃 讃良  - 05/2/22(火) 11:37 - 


  旅さんのイチオシ劇場の大島の柄の出し方についての文章に次のようなものがありました。

「僕が提示する衿の柄は、普通に、合理的に、将来を見越した、為のよい仕立て方をした場合の柄の出方です。」

私の寸法の場合、裄は1尺8寸5分と長めながらも、後裾幅は7寸余の細身(袖付けはまっすぐ下ろして、身八つ口の部分で斜めに細める方法を取っています)、そして、身丈は並寸弱となります。(親の並寸着物で慣れたせいで、長い身丈は着られない次第)
この寸法で、「為の良い仕立」は可能でしょうか?

今まで仕立てた縦縞柄だと、例えばこんな風に出ます。

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原反が、わからないので、 
 旅から旅  - 05/2/22(火) 22:22 - 


  なんとも、お答えのしようがないのです。
よく、大島は、とか、結城は、とか、親子三代もつと言われますが、
一番最初に手に入れた初代の方が、いい加減な仕立てをしておくと、
とてものこと、三代もちません。
そういう意味で、為の良い仕立て、、と書かせていただきました。
衿を縫い代三分、裁ち目付けで縫い付ければ、のちのち、洗い張りして、縫い代を増やして、ずらしていくとかができますが、しょっぱなのひとが、
柄の出方が良いからと言って、縫い代を一寸とかで仕立てますと、
次の代どころか、ご自分の次の洗い張りのときに困る結果となります。

そういう感じなんですよ〜。

では、またね。(旅)

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Re:原反が、わからないので、 
 優妃 讃良  - 05/2/23(水) 11:25 - 


  なるほど。
自分に寸法や柄出し優先にすると、後が効かなくなるんですね。

といっても、出来上がったものがどう配置されているかは、仕立てた人にしかわからないですね。
「為の良い仕立にしてください」と言って通る仕立て屋さんかどうかを見極めておく必要があるのかな。

大伯母は背は中背ながら、非常に恰幅の良い人でしたが、形見に貰った着物はどれも並寸なんです。身幅や抱き幅が大きいのではと危惧していたのですが。
母は、私同様に166cmと結構長身なのですが、祖母は頑として、身丈にあうより、並寸を優先していました。

そのお陰なのか、雨で濡らして、洗い張りした銘仙は縫い直し効きました。

昔の人は「洗い張りできるように」「次に譲れるように」と考えていたんですね。

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Re:原反が、わからないので、 
 やのめ - 05/2/23(水) 20:11 - 


  こんばんは
私個人の考えですが、仕立て屋としては、お客様の次の代のための仕立てよりも、
クレームがこないための柄合わせを優先させてしまいます。
むしろ、お客様が、多少納得のいかない柄合わせであっても、仕立てなおしのためには必要なことなのだ、と考えてくださるかどうかでは?という気持ちがあります。
仕立てなおしのために、無理のない裁ち方、仕立て方をしてほしい、と注文なさってください。仕立て屋は、なるべくご注文通りの仕立てをさせていただきます。これは、どの仕立て屋さんも同じだと思います。

寸法についてですが、昔の人が並寸にこだわった、というよりは、着る人の体型に合わせて、寸法にバリエーションをつける、という考え方が、そもそもあまりなかったのではないでしょうか?
戦後、仕立てを習った母も、どんな人のきものでも並寸で仕立てた。と言っていました。
母自身は、裄がとても長かったので、自分のきものは、並寸ではない仕立てをしたそうですが、当時、とても珍しかったそうです。

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Re:原反が、わからないので、 
 優妃 讃良  - 05/2/25(金) 14:28 - 


  >仕立てなおしのために、無理のない裁ち方、仕立て方をしてほしい、と注文なさってください。仕立て屋は、なるべくご注文通りの仕立てをさせていただきます。これは、どの仕立て屋さんも同じだと思います。

なるほど、こういう注文の仕方ができるのですね。

>寸法についてですが、昔の人が並寸にこだわった、というよりは、着る人の体型に合わせて、寸法にバリエーションをつける、という考え方が、そもそもあまりなかったのではないでしょうか?

ほぉ(目が点)。それは気づきませんでした。
年配の親族は、背が高かったり、太かったりするとしても、並寸で着れない程のサイズではありませんでしたから、そうかもしれません。
母の談では、「祖母は、『そんな男みたいなサイズ、お店に言えるわけないじゃない』と言っていた」ということです。

父方の祖母は、仕立請負をやっていたこともあり、柄合わせにも秀でていました。
身丈が並寸でも、お端折りの下が長くなるわけですから、柄配置を換えた方が良いらしく、大柄の浴衣では、ぶっつぶっつと、あっちでもない、こっちでもないと折り返して試していました。
七つのお祝いの小紋の振袖は、袖と胴を取り替えるなどして、裄1尺8寸に身丈並寸にまで巨大化し、成人直前まで着ました。(おかげで、娘の七五三には使えなかったという事態に)
このノウハウ、聞いておけばよかったと残念です。

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Re:原反が、わからないので、 
 やのめ - 05/2/25(金) 15:33 - 


  こんにちは

>父方の祖母は、仕立請負をやっていたこともあり、柄合わせにも秀でていました。
>身丈が並寸でも、お端折りの下が長くなるわけですから、柄配置を換えた方が良いらしく、大柄の浴衣では、ぶっつぶっつと、あっちでもない、こっちでもないと折り返して試していました。

特に大きい柄の場合、柄合わせは本当に大変ですね。
柄の配置も、例えば、身ごろには、座ったときによく見えるように、良い柄はひざの上あたりに、と教えられましたが、これは当然正座をした場合。
椅子に座ることが多い現在の生活では、座ったときによく見えるのはむしろひざ下の位置ではないか?と考えると、さて、どこに良い柄を持っていくか、と言うのも考えなければなりませんね。もちろん、身長が高く、足が長くなってきている現代人。帯下の寸法が長いので、バランスのよい位置と言うのも変わってきているはずです。
柄合わせに関しては、仕立て上げたあと、『こんなはずでは・・・・』と思う事が多く、本当に難しいです。センスが必要なんですよねえ。

>七つのお祝いの小紋の振袖は、袖と胴を取り替えるなどして、裄1尺8寸に身丈並寸にまで巨大化し、成人直前まで着ました。(おかげで、娘の七五三には使えなかったという事態に)
>このノウハウ、聞いておけばよかったと残念です。

袖と胴を取り替える方法はちょっと思いつかないんですが、七歳の祝い着ですと、『四つ身』と、『本裁ち四つ身』という仕立て方があります。絵羽柄になっているものではなく、小紋の反物で仕立てられる場合には、『本裁ち四つ身』で仕立てておけば、あとで、並寸ぐらいまでは、無理なく寸法を大きくすることができます。と言うよりも、(大人の)並寸に裁って、小さく仕立てておくのが本裁ち四つ身と思ってください。
最近の反物は丈の長いものが多いので、袖丈を長めにしても、十分に、この裁ち方ができると思います。



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223 普通の仕立とは 旅から旅 10/8/22(日) 21:26

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