行者橋と太鼓橋

白川という川に行者橋と言う、ひとが一人通れるだけの石の橋がかかっています。
どうして、行者橋という名前かというと、比叡山延暦寺の荒行で有名な千日回峰(せんにちかいほう)という行があります。その行者を京のひとびとは、阿闍梨(あじゃり)さんと呼び、有り難がっていました。今でも、ひとびとは、彼に数珠で自分の頭をたたいてもらうために沿道に座って彼が来るのを待ちます。彼は夜中、比叡山を走り抜けて、京の町を目指します。その途中に阿闍梨堂(あじゃりどう)というお堂で、ひと休みします。ヘトヘトになった彼がすこしでも、早くお堂に入れるように、当時の町衆がこの小橋をかけたと言われています。この橋の向こうに太鼓の形をした橋が見えるでしょう。あそこを渡って遠回りしないですむように、この橋をかけたそうです。この橋の左側にお堂はあります。今でも、この荒行は、たまに行なわれていますが、普段のこの橋は、生活用として、または通学用として、頻繁に人の往来があります。とても、狭い橋ですが、まだ誰も落ちたことはありません。京都にお越しの節は、一度、渡ってみられてはいかがでしょうか。



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