紬の解体2

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今回の紬は、経絣(たてがすり)です。
こういうのを経捺染絣(たてなっせんがすり)といいます。
経糸に捺染して文様絣を織り出す方法です。
経糸を整経してビームに巻き返して織幅とし、捺染機にかけて絣文様を捺染したあと、蒸熱・乾燥して綜絖(そうこう)及び筬(おさ)に通す。
緯糸は経糸の地色と同色のものを織り込む。
さて、この紬の上のほうに、節(ふし)があるのが分かるでしょうか?
緯糸に沿って左から中程まで横に白っぽい筋が見えるでしょう?これが、いわゆる「節」です。
織物にとっては、難物なのですが、手織りのような味わいがあるといえば、あるでしょう?
たぶん、それがこの紬を織った会社の狙いだったに違いありません。
たぶん、作為的に節のある紬を織ったのだと思います。
そのための経絣なのです。
これが緯絣で節があると、模様が無茶苦茶になるから、売り物になりません。
当然、この紬は機械織りだと思います。
ところで、節の正体はなんだと思われますか?
下の緯糸を見てください。
糸の太さが1本づつ違うでしょう?
しかも同じ1本の糸なのに、右のほうが太くなったりしています。これが節の正体なのです。
ところで、織り出しのところに大きな節を見たことはありませんか?
幅2mmくらいの少し固い節です。
その節の経糸を切ると、中から紙縒り(こより)が出てきます。
その紙には、その織物を織った会社の名前が印刷してあります。それを見ると、なんとなくうれしくなるのは、私だけでしょうか。
あなたがたも、そういう大きな節を見つけたら、中から紙縒りを出して、織物会社のメッセージを読んで御覧なさい。
「この織物は、わしらが織ったんや」と言ってますよ〜。





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