紬の解体6 同じ夏もののように見えたけど

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ふたつとも、夏の紬なのですが、同じようなものだと思ったけれど、毟ってみれば、あら、不思議。模様は、両方とも琉球の香りがするような、いわゆる「琉球絣」です。
でも、左側の裏葉色(うらはいろ)のほうは、緯糸に絣模様が入っており、しかも経緯糸ともに撚糸風のぎざぎざ糸で織ってありました。
表面はニット織りのような斜めの模様が入っています、うまく表現できないのですが。
右側の金密陀(きんみつだ)色のほうは、経糸に絣の入っている、経絣(たてがすり)でした。経糸には、撚糸風の糸が使われており、緯糸は、まるで練る前の絹糸、いわゆる生紬糸っていうのかな?
はっきりとは、わからないけれど、、、。織った表面は古来よりの織物の雰囲気を持っていました。
つまり、碁盤の目のような織りあがりでした。
左側の紬は斜めに引っ張ると、かなり自然な形で引っ張られ、余裕がありました。
実際に着用すれば、多分、着やすい着物になるでしょう。
一方、右側の紬は、斜めに引っ張ると、融通の利かない織物でした。
この着物は着てると、体に添わない着物になることでしょう。
しかし、その反面、涼しい着物になるのかな?
同じ様な、夏の紬に見えたけれど、こんなにも違うんだな。
なんて名前の紬なのでしょうか?知りたいものですね。





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