3 検査のお話し

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今日は、大島紬の検査のお話しでもしましょうか。

大島紬の検査は検査技師という職業の人が行ないます。

どこで仕事をされているかといいますと、協同組合の建物の中です。
検査は26項目に及びます。
生地の巾や長さ、穴が空いていないか、絣が不揃いになっていないかを調べます。
生地の巾は、物差しで実際に測ります。
長さはローラーの機械がやってくれます。



穴が空いているかどうかは、下から光を当てます。
穴が空いていると、光るので、たちどころに分かります。
絣の不揃いは、長年の経験で判断されるそうです。
このへんが、人間的な部分です。

さて、この検査の中に「泥検」というものがあります。
「どろけん」と読みます。



この「泥検」は、なにを調べるかというと、ほんとうに泥染をしているかどうかを調べるのです。
なにか、牛肉偽装などで農水省がたびたび口にした言葉を思い浮かべますね。
この検査は性悪説に基づいて検査をするのです。
つまり、泥染をちゃんとしているかどうかの検査なのです。
分かりやすく言うと、黒の色をだすために、黒の染料を使って、染めてないかを検査するのです。
検査の方法は、反物の端っこをほんの少しだけ切り取ります。
みなさんは、あまり、やったことはないでしょうけれど、反物を巻き棒から全部、ほどくと、当然、反物の端が出現します。(全部ほどくと、巻くのが大変ですもんね)
その端っこの隅に少しだけ生地を切り取った跡があり、裏にこういうシールが貼ってあります。
その切れ端に蓚酸という薬品を落とします。
すると、酸に反応して、泥の黒が抜けて、車輪梅(テーチ木)による茶色が出てきます。
そうなれば、泥検(どろけん)は合格なのです。




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