昨今は、着物ユーザーの呉服屋さん離れ現象と言うのがありまして、「敷居が高い・値段も高い」等などの理由で、従来の呉服屋さんで着物を買わない人が増えているようです。
そういう方々は、どこで着物を買われるかというと、いままでの呉服屋さんを正統派と位置付けるなら、その反対極にある呉服扱い店、それは破壊的な価格提示をするネットショップであり、また、それらのショップが運営する「ネット・オークション」なのです。
従来の呉服屋さんで、30万40万、さらにはもっと高額の価格提示されていた仮絵羽の訪問着が、ネットショップでは数万円で買えるとなると、過去の自分は、いったい、なんだったのだろうかと、自問自答されることでしょう。
しかし、従来の呉服屋さんで着物を買っていたときには、その着物は、当然、正反、つまり、難はなかったわけです。
ところが、ネットショップなどの、正反表示のないB反では、検品は、自分でしなければいけないのです。
いわゆる「自己責任」、つまり、ご自分で検品して、着物になるかどうかを判断して、購入を決断することが求められているわけです。
前回、僕は反物の検品という文章を書きました。
今回は、仮絵羽ものの検品について、書いてみようと思います。
仮絵羽ものというのは、みなさん、十分にご存知の事と思いますが、着物のかたちに、仮仕立てしたものを言います。
ところで、僕は希望者に限ってですが、非公式にそれらの反物なり、仮絵羽を検品し、デジカメ画像で説明するという活動をしています。
着物初心者のかたのために、いわば、「プロの目」で検品をして差し上げているって感じですかね。
まぁ、呉服屋さんが本来、なさっていた仕事を代行しているようなものですね。
その僕に、先日、「検品依頼」が来ました。
とある「ネット・オークション」で以前、購入されたものだそうです。
そして、着物に仕立てられるものなら、仕立てたいとのことでした。
この方の仮絵羽の訪問着を教材に使って、仮絵羽ものの色焼けは、どこをチェックすればよいかを、みなさんに講義しましょう。
もちろん、ここに、書く事は、検品依頼者には、了解を取ってあります。
(続く) |