4 カタスのお話し




今日は、絣のお話しをしましょう。

絣には、片ス式、一元式、割り込み式とあります。

それぞれ、かたす、ひともと、わりこみ、と読みます。

「かたす」の漢字表記は片筋と言われていますが、

定かではありません。

「かたすじ」が縮まって「カタス」になったものとだという説があります。

これら、カタス式、一元式、割り込み式というのは、

絣糸と地糸の配列の方法なのです。

まず、今日は、「カタス式」について、お話ししましょう。

画像1・2は、ある泥茶大島の裏と表をカメラに収めたものです。

よく、ご覧になってください。

裏と表、と言っても、明確に「こっちが表です!」と

いうこともないのですが。

とりあえずは、こちらを表ということにします。




そして、こちらを裏ということにします。




さて、なにがどのように裏表で違っているでしょうか?

そうですね、まず、扇の形が当然、違いますね。

それから、もうひとつ、違っている部分があるでしょう?

T字の地絣をよくご覧になってください。

Tの縦棒の向きが上向きと下向きになっているでしょう?

これが、「カタス式」の特徴なのです。

どうして、このような絣になるかを、これから説明しましょう。

この大島紬は、7マルキ カタス式といいます。

この場合の絣糸(模様のある糸)と地糸(無地の糸)の配列方法は、

絣糸本、地糸3本、この配列がずっと続きます。

1、3、1、3、1、3、これが経糸の配列です。

緯糸は、絣糸、地糸2の2、2、2、2、2、2、の配列で織られます。

そうなると、本来の十字になるべき絣が、地糸三本のために、

隠れてしまうのです。

つまり、表では逆さTの字になり、裏では正Tの字になるのです。

わかりにくい話しだし、また、あまり、面白い話しではなかった、かな?

とにかく、7マルキのカタス式というのは、

1、3、1、3、1、3、という配列なので、糸四本のうち、

絣糸が本あるということを意味しています。

つまり、全体の25%が手間のかかる絣糸であるというわけです。

この25%という数字を覚えておいてくださいね。

次回は「一元式」と「割り込み式」のお話しを、しましょう。


 戻る      次へ