今日は、絣のお話しをしましょう。
絣には、片ス式、一元式、割り込み式とあります。
それぞれ、かたす、ひともと、わりこみ、と読みます。
「かたす」の漢字表記は片筋と言われていますが、定かではありません。
「かたすじ」が縮まって「カタス」になったものとだという説があります。
これら、カタス式、一元式、割り込み式というのは、絣糸と地糸の配列の方法なのです。
まず、今日は、「カタス式」について、お話ししましょう。
画像1・2は、ある泥茶大島の裏と表をカメラに収めたものです。
よく、ご覧になってください。
裏と表、と言っても、明確に「こっちが表です!」ということもないのですが。
とりあえずは、こちらを表ということにします。

そして、こちらを裏ということにします。

さて、なにがどのように裏表で違っているでしょうか?
そうですね、まず、扇の形が当然、違いますね。
それから、もうひとつ、違っている部分があるでしょう?
T字の地絣をよくご覧になってください。
Tの縦棒の向きが上向きと下向きになっているでしょう?
これが、「カタス式」の特徴なのです。
どうして、このような絣になるかを、これから説明しましょう。
この大島紬は、7マルキ カタス式といいます。
この場合の絣糸(模様のある糸)と地糸(無地の糸)の配列方法は、絣糸1本、地糸3本、この配列がずっと続きます。
1、3、1、3、1、3、これが経糸の配列です。
緯糸は、絣糸2、地糸2の2、2、2、2、2、2、の配列で織られます。
そうなると、本来の十字になるべき絣が、地糸三本のために、隠れてしまうのです。
つまり、表では逆さTの字になり、裏では正Tの字になるのです。
わかりにくい話しだし、また、あまり、面白い話しではなかった、かな?
とにかく、7マルキのカタス式というのは、1、3、1、3、1、3、という配列なので、糸四本のうち、絣糸が1本あるということを意味しています。
つまり、全体の25%が手間のかかる絣糸であるというわけです。
この25%という数字を覚えておいてくださいね。
次回は「一元式」と「割り込み式」のお話しを、しましょう。
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