60 夏大島の経糸






さて、今日は、夏大島のお話しをしましょう。


いままでも夏大島のことはいろいろと論じてきました。






なにしろ、旅さんは夏大島が大好きですので、ついつい、夏大島のことを


説明したくなるのです。


さて、いままで、夏大島の緯糸のことは書いてきましたが、


今日は経糸のことを書こうと思います。


世の中に織物と言うのは、いっぱいありますが、夏大島ほど不思議な織物は


見たことありません、、、、、ま、もっとも、旅さんが知らないだけで、


存在するかもしれませんが。(笑)


夏大島の緯糸は、撚糸を使っているといままで何回も書いてきましたが、


実は夏大島の経糸もまた、撚糸を使っているのです。


この経緯糸ともに撚糸を使っているという織物は、夏大島をおいて他にはないと


思います、、、あったら、ごめんなさいですけど。(笑)


経緯糸に撚糸を使っているというのは、


この48 接写画像で見る夏大島の涼しさの画像をご覧になるとよくわかります。




経糸も緯糸もねじれてるように、見えるでしょう?これが撚糸なのです。


経緯ともに撚糸を使うことによって、夏大島は実に、


えも言われぬ絶妙の風合いを手に入れることができたのです。


ですが、その絶妙な風合いを手に入れるために、半面、副作用もまた、


確かに存在するのです。


どういう副作用かというと、撚糸であるがゆえに、、、


あ、そうそう、撚糸というのは、わかりやすく言うと、糸を引っ張ると、


ぜんまいバネのように、のーびたり縮んだりするのです。


下の画像が、撚糸の接写画像です。




のーびたり縮んだりする糸に糊をつけたり、織ったりするのは、とても、


大変な作業なのですよ、余談ですが。なにしろ、引っ張ったら、いくらでも伸びるのですから。


さて、絶妙な風合いの副作用とはなんであるのか?でしたね。


副作用というのは、微妙に縮むのです。


じわじわと縮みます。


旅さんの経験では、横方向にはあまり縮みませんが、縦方向には、縮みます。


着物になってから、時間の経過とともに、袖丈や身丈が微妙に縮んでいきます。


その縮むという現象を差し引いても、夏大島の魅力には、


抗うことができません。


ですから、なにもかもわかったうえで、買われることをお勧めしたいと思います。


ところで、これは余談ですが、たまに経糸に撚糸が使われてない夏大島を


見ることがあります。


そういう夏大島はほんとうの夏大島ではありません、、、、僕はそう思います。


では、またね。(旅)








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