61 地色がついていても、白大島なの?







さて、大島紬には、地色というか、見た目で


いくつかの種類というか、分類があります。


まず、地色が黒いものに泥大島。


青黒いのが、いわゆる泥藍(どろあい)大島、


こちらは藍色を化学染料で染めています。


そして、本藍(ほんあい)大島、


こちらは国産の蓼藍(たであい)を


発酵させて染料としています。


泥染めと併用したり、本藍だけで染めたりと、


いくつかのパターンがあります。


そして、白大島。


これは、むかしは、白糸、漂白した白色の糸で


織り上げていただけでした。


ゆえに、すぐに黄色くなったものですし、


風合いも堅いものでしたが、いまでは、


カオリンを含んだ陶土で糸を練り上げていますので、


風合いも柔らかで、その白さもそう簡単には


黄変しなくなりました。


そして、地色が白ではないのですが、


黒でもなく、藍色でもない。


こういうのを、色(いろ)大島。


色大島の概念には、地色が白ではなく、


薄色もしくは濃い色である、というものと、


化学染料だけで染めたものである、というものと、


いろいろとあって、なかなか、


一筋縄ではいかないところがあります。


さて、この色大島、上記に地色が薄色、


濃い色と書きましたが、実は薄い色のは、


白大島と分類されるものがあります。


今日はそのへんのところを、はっきりさせる!


これが、この長々と書いてきた目的なのです。(笑)


では、白大島か色大島かをどこで見分けるのか?


それは、地色よりも絣糸の色が濃いか薄いかで


分類されるのです。


さぁ、白大島を思い出してください。


白大島は、地色は白です。


絣糸は黒もしくは青もしくはその他の色です。


つまり、地色よりも絣糸のほうが濃いのです。


こういうのは、白大島なのです。


すなわち、地色がたとえば、


ベージュ色で絣糸が黒だった場合は、


その大島は白大島ということになります。


また、地色が紺色で絣糸が白だった場合は、


それは色大島ということになります。


ま、こういう知識は、知っていても、


知らなくてもいいようなもんですが、


なにかのお集まりのときの着物談義には、


格好の話題かもしれませんね。


では、またね。(旅)


 戻る      次へ