![]() 67 絣調整(絣あわせ) (旅さんの大島紬紀行抜粋編) 「絣合わせ」 いよいよ、大島紬独特の織りワザである「絣合わせ」の工程に入ります。 この「絣合わせ」は、先ほどの「調子合わせ」(経絣糸をしごく)では直らなかった部分を、 今度はかなり、積極的に直す工程ということが言えるでしょう。 今度は、直接、調整針と指先で、経絣糸を引っ張り上げるというのが、主な作業です。 経絣糸を引っ張り上げる部分の下に台を置きます。 そこに、発熱体、つまり、色つきの裸電球を置きます。 その目的は、暖めることによって、緯糸とくっついている経絣糸を 引っ張り上げやすくするのです。 「絣合わせ 接写動画」 この接写動画のまえに、普通の絣合わせの動画があるのですが、 そちらには、僕と織り工さんとの世間話がばっちり入っていますので、 それをみなさんにお聞かせするのは、ちょと、恥ずかしいので、割愛することにしました。 そちらの動画には、反物の右端から左端までの絣調整が収められています。 そして、本編は、、、、、以下のとおりです。 絣合わせもあと少しでおしまいというところです。 光学レンズを二倍にして、接写してみました。 とても、迫力のある絵が撮れました。 ここまで絵を大きくすると、経絣糸の一本一本が相当、 ゆるんでいることも分かるし、その一本一本を調整針を使って、 糸と相談しながら、引っ張っているのが、よくわかります。 もう、なんの説明もしません。 ただ、ひたすら、ご覧になってください。 大島紬の真骨頂がここにはあります。 これをご覧になると、あなたの大島紬がきっと、こころより愛おしくなるに違いありません。 では、どうぞ。 ![]() |