染め編 6 手か機械か

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これは、前回の2枚の画像です。両方とも、江戸小紋です。
前回、両者の違いをなんでしょう?とお聞きしましたね?
考えられましたか?

まず、押さえるポイントは、みなさんもお気づきの事とは思いますが、
反物の耳です。左の小紋の耳にも、鮫が染まっていますね。
その反対に、右側の小紋の耳には、柄はなく、無地になっています。
さて、ここで考えなければいけないのは、耳にまで柄があるほうが、
お好きかもしれないけれど、それは、ちょっとこっちに置いといて、と。(笑)
両者の違いは、耳に柄があるか、それとも無地かの違いなのですが、
その違いは、染め方に違いがあるのです。つまり、手か機械かの差なのです。

左の参考画像は、機械捺染(きかいなせん)の装置です。
絵模様をローラーに彫り、機械で染めるのです。
一度にたくさんの反物を染める事ができるので、染め代は安いです。
反物の耳にも、.柄が染まってしまいます。
右の画像は、板場友禅(いたばゆうぜん)と呼ばれています。
板の上に、染下生地(そめしたきじ)を貼り、
型紙を置いて、手で染めていきます。
一度に、大量に染められないので、染め代は高いです。
反物の耳には、柄がありません。
(厳密に言うと、右の写真は江戸小紋を染めてはいません。
しかし、なにぶんにも、参考画像がないのです。でも、原理は同じです。)
手捺染の江戸小紋を着られるも良し、機械捺染でも良し、なのです。
ただ、よくわかったうえで、着たり、買ったりしてくださいね。



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