さて、前回の続きです。
以前、論じた「反物の色焼け」ですが、この反物が色焼けする原因は、ふたつあります。
ひとつは、展示による焼けですし、もうひとつは、丸巻きの状態で保管されることによって、耳が焼けます。
反物の展示というのは、撞木(しゅもく)に掛けます。そうすると、撞木の長さ分だけ、色焼けします。
つまり、生地端から75cmほどが顕著に色が焼けると言う現象が起こります。
だから、小紋などの総柄の反物をチェックするところは、生地端から75cmですし、付下着尺などは、上前の裾から胸部分までがよく焼けます。
さて、仮絵羽の着物は、どのように展示されるでしょうか?
また、どのように保管されるでしょうか?
展示は衣桁(いこう)に掛けられます。すると、袖山と肩山がまともに、蛍光灯などの光が当たることによって、焼けます。
また、仮絵羽の着物は、畳まれて、半分に折られ、さらに、また、半分に折られます。すると、置かれている状態をイメージしてください。
ムキダシの部分は、肩山から胸にかけて、そして、折山の台衿、その続きの剣先のあたりということになります。
これらが、仮絵羽のチェックポイントなのです。
では、「仮絵羽の検品依頼」の訪問着という実例で、説明しましょう。
画像は、デジカメで撮影しました。
そのままでは、わかりにくいので、レタッチソフトで画像処理を行なっています。肉眼で見ると、顕著に分かるのですが、素のままの画像だけでは、わかりにくいですね。
大きい画像も用意してあります。
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