10 見た目の違い T

飛翔け!本場大島紬へ

いままで、カタス式とかマルキなどの説明をしてきましたね。
復習なさりたいかたは、左の文字をクリックしてください。
でも、このときは、文字や数字だけの説明でした。
そこで、なんとか、見た目の違いというものを、
明らかにできないかと考えました。

「7マルキと9マルキの見た目の違い」、これを明らかにしたい。

人間、なんでも考えると、ひらめくものです。
実に簡単なことだったのですよ。
ただ、1センチ角のスケールを作って、置くだけで良かったのです。

最近は、デジカメという便利な道具ができて、簡単に
接写やズームができてしまうので、却って、見た目の比較が
できなかったし、比較する事、それすらにも、気づかなかったのです。




これは、白大島 7マルキ カタス式の地絣です。
7マルキ カタス式の経糸の配列は、
絣糸1、地糸3の、、3、、3、、3、、3、と続いています。

どうですか?糸の1本1本がはっきりと見えるでしょう?
この1センチ角のなかに、Tの字絣はいくつあるか、数えてみてください。
28個、あります。




これは、泥大島 9マルキ カタス式の地絣です。
9マルキ カタス式の経糸の配列は、
絣糸1、地糸2で、、2、、2、、2、と続いていきます。
上と同じく、Tの地絣は1センチ角のなかに、いくつあるでしょうか?
45個、あります。しかも、境界線近くの4個は数えていないのです。


このように、同じ土俵の上で比較すると、
いろんなものが見えてくるような気がします。

7マルキのTの字絣が、9マルキのそれに比べて、
やけに太く見えるのは僕だけでしょうか?
9マルキの糸のほうが7マルキの糸よりも
細い糸を遣っているのでしょうか?
それとも、泥染による糸の増量が関係しているのでしょうか?
この泥染による糸の増量は、また、別の項で記述することにしましょう。
こうして拡大した画像を見ていると、泥大島にしても、白大島にしても、黒と白だけの世界じゃなくって、その間には薄茶色も混在しています。
この薄茶色こそが、大島の絣糸の「かすれ」そのものなのです。


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