絣図案調製

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絣図案
上が筬(おさ)、下が綜絖(そうこう)

 前回、「大島といえば泥染1・2」をやりました。
今回は、「大島といえば締機(しめばた)」と行きたいところなのですが、やはり、ここからは順を追って、はじめから書いていったほうがいいのではないかと考えています。
といいますのも、前回の「大島といえば泥染」のなかに、絣筵(かすりむしろ)という聞き慣れない言葉が出てきたと思います。
この言葉を理解するには、締め織りを理解せねばなりません。そして、その締め織りは、もうひとつ前の工程の事を理解せねばならないのです。
というわけで、とりあえずは、最初からやります。
おっと、それから、前回も書きましたが、文章並びに写真は赤塚嘉寛先生著の「本場奄美大島つむぎ・技術ノート」から大部分、引用させて頂いています。
もちろん、著者の赤塚先生には、引用に関して、快諾して頂いています。
もし、先生のご本をご希望の方がいらっしゃったら旅宛てにメールをください。
ご本の実費(2800円)プラス送料にてお世話させていただきます。
こういう専門書のわりには、すこぶる価格が安く設定してあるように思います。
ではまずは、図案から。

図案について
 大島紬は絣糸を作って模様を構成する先染織物です。織る前にデザインに合わせて必要部分を必要な染料で染めます。基本は絣模様ですので、締め工程で絣糸を作りますが、そのために方眼紙にドットで図案を描きます。方眼紙に描かれた模様(図案)に従って絣糸をつくります。
方眼紙の目盛に従って絣糸をつくりますから絣糸の順番を正確に並べていけば図案通りの模様が織物の上に表現されるわけです。
方眼紙に描かれた模様をどのようにして糸のうえに表現するか?これが絣糸作りの技法です。大島紬の布幅は筬幅(おさはば)で40cm(レギュラーサイズ)ですが、筬密度によって糸の本数が違います。
15.5算(よみ)1240本、13算1040本が標準です。絣糸(模様のある糸)と地糸(模様のない糸)の並べ方(配列)によって絣糸の本数が違います。一完全模様の中に、何種類の違った絣糸があるかで品数(しなすう)をあらわし、布幅間に模様がいくつあるかで釜数(かますう)をあらわしています。これらのことがすべて分かって初めて、図案の見方がわかり、調達すべき原料糸の量、織り締め、準備加工の計画を立てることができるのです。(以上、赤塚嘉寛先生著 本場奄美大島つむぎ・技術ノートより、引用しました)

ここまで読み進めるうちに分かってきたことは、僕がおこがましくも「大島紬の作り方」などと表題をつけてしまったけれど、文字通り、作り方そのものの本なのです。
そして、困った事に、何回読み返しても理解できない個所が非常に多いのです。(とほほ)
そんな理由で、「大島といえば泥染」の続きをなかなか着手できなかったのです。
 
僕のこのコーナーの主旨は、大島紬を作るに非らず、大島紬がどのように作られているのかを学びたいというところから出発しています。
だから、この際、難しいことは棚に上げることにしました。(棚に上げた分が知りたい方は、是非、本を読んで下さい)
そして、先生のご本を読んで、その書かれている内容について、想像をたくましくして、なんとか理解できる個所から、始めることにしました。
もし、機会があり、また、赤塚嘉寛先生の了解が得られれば、「赤塚嘉寛先生とお話ししよう」みたいな掲示板スタイルのコーナーを作って、いろんなことをお聞きできたらいいなと考えています。
きっと、楽しいだろうな。
だって、赤塚先生は大島紬の生き字引みたいな方なんだから。(旅)

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