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地経(じたて)を巻く機械です。
地経というのは、経糸(たていと)の地糸(じいと)という意味です。
地糸というのは、絣糸(かすりいと)ではない、無地(むじ)の糸のことです。泥大島の場合は、真っ黒の無地の糸であり、白大島の場合は、真っ白の糸ということになります。
いま、職人さんは、一本分の巻き終わりを結んでいるところです。
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この円形の水車状の枠は、
一周が一丈(いちじょう、3m78cm)あります。
羽根から羽根までは、一尺(いっしゃく、37.8cm)です。
一本の地経の長さは、
七丈四尺五寸、すなわち、
二反分の長さなのです。 |
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上の写真の反対側です。 |
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地経を木の枠に巻いていきます。
かなり、強く巻いていきます。
こうして見ると、絹糸というのは、強いものですね。
きっちり巻くために、細い小さな角材を巻きこんでいきます。
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最終的には、地経は、
こういう風に巻かれます。
こうして、地経は、
織り機にかけられるのを、
待つことになります。 |