先日、未知の方から、メールをいただきました。その一分始終を掲載することにしました。勿論、先方さんには了解を取ってあり
ます。固有名詞は仮名とさせていただきました。(画像はこちらにあります)
志摩さんからのメール
はじめまして。いつも、着物市場の、談話室を、興味深く、拝見させていただいております。(詳しい知識に、ビックリしながら・・・・)
先日の、訪問着の、選び方・・・気になるので、教えていただけませんでしょうか。
私は、身長167.5センチで、体重は、・・・ナイショだけれど、ヒップは、スカートの上から92センチかな?
昔は、おばが、呉服関係だったため、全部、おば任せで、着物の寸法は、基本的には、女並、ちがうところは・・・・袖丈が、1尺4寸(これは、全体のバランスで、1尺3寸だと、短く見えるからです)それから、裄が、女並より五分だし(1尺7寸かしら?)あとは、褄下が、2尺1寸5分。
今年、娘が、成人式を迎え、15年くらい着ることがなかった着物に、突然目覚めてしまいました。嫁入りのときにそろえてもらった着物は、そろそろ、賞味期限が、切れそうなので、新しく、着物を、求めたいと、研究中です。
今までの、着物が、どうして、こんなに、着にくいのかと、いろいろ研究した結果、じぶんの、寸法に、合っていないことがわかりました。
一番の、問題は、身丈(肩から、4尺1寸とか4尺2寸くらいに、出来ているものが、ほとんどで、袖も、長いので、たぶん丈が、足りなかったんだと思うのですが、)オハショリが、ろくに、出来ない状態。
次に、問題なのは、裄1尺8寸5分欲しいのですが、そうすると、男並の身幅、にしないと、カーブが、きつくなる、と言われ、女から、男に、いきなりなってしまったようで、チョットショック(せめて、オカマサイズ?!)
反物の、幅、長さ、厳重にチェック、(幅37センチ以上 長さ、柄あわせのないもので、12・5メートル以上できれば、13メートルくらいあるもの)
そこで、訪問着の、選び方の、私のような人へのアドバイスを、よろしく、お願いします。
追伸・・・会社の、パソコンで、やっていますので、月から、金曜日
8時から、5時までしか、居りません。
すぐに、お返事をいただいても、見るのは、14日の月曜日にな ってしまいます。
旅から旅のメールです。
旅から旅です。志摩さん、はじめまして。
そして、お便り有難うございます。最近、きもの市場さんになかなか行けなくて(自前のHPを作っていたもので)どういう話題になっているかも知らない体たらくです。
さて、着物の寸法のことですね。
あなたの身長が167.5cmでヒップが92cm。
裄が1尺8寸5分。これだけのデータから寸法を割り出すと、以下の様になります。袖丈1尺4寸(1尺5寸5分裁ち)、袖付け6寸、裄1尺8寸5分(袖巾9寸3分、肩巾9寸2分)後ろ身巾8寸、前身巾6寸5分、身丈は肩山から4尺5寸5分(裁ちは、理想的なの
は4尺9寸5分だけれど、たぶん、この寸法は出ないだろうから、ギリギリで4尺6寸7分にするか?)立妻2尺1寸5分。広衿。こんなところでしょうか?さて、後ろ身巾が8寸だったら、肩巾9寸2分は、なんとか出ると思いますよ。それぐらいの寸法のひとはザラにいらっしゃいます。身八つ口からカーブを描くとなるとキビシイので、もっと下からカーブを描けば十分、肩巾はクリヤーできると思います。
さて、あなたの寸法でもっとも、巾の広い部分は袖巾です。9寸3分というと、袖口と袖付けとの縫い代をどんなに少なく見積もっても、6分は、ほしいですね。ということになると、9寸3分プラス6分で9寸9分の生地巾が必要ですね。37.5cmですね。長さは、袖1尺5寸5分×4=6尺2寸、身頃4尺6寸6分×4=1丈8尺7寸、衿衽は4尺3寸5分×2=8尺7寸。全て加算すると3丈3尺6寸、12.7mですね。ほんとうは、これよりも少しでもながくほしいですね。さて、訪問着の選び方ですが、訪問着の身丈の設定は、結構長めに取ってあるので、心配はいらないと思います。かえって、小紋などよりも、丈の心配はしなくて良いかと思いますよ。そして、身長があるから、妻の高い柄でも隠れる心配が無いからいいですね。問題は、色焼けと汚れでしょうね。ご存知かとは思いますが、訪問着等は仮絵羽になっていますから、どうしても色が焼けて変色したり、また折れ目が汚れやすくなります。勿論、身頃の折り目の汚れなどは、縫い込みの中に入るので、心配無用なのですが、問題は、裄なのです。袖巾が9寸3分、肩巾が9寸2分ということは、ちょうど、袖付けの部分は仮絵羽の縫い込みの中に入っている部分が、今度は仕立てた場合、外の出て来ざるを得ないのです。つまり、どう言うことかと言いますと、仮絵羽の縫い込みから出ている部分は当然、色が焼けています。そして、仮絵羽の縫い込みのなかに入っている部分は焼けていません。すると、仕立てあがった場合、袖付け部分の近辺は、色焼けと焼けてない部分とで縦に段がつくことになります。そして、仮絵羽の縫い込みの部分は汚れが筋状についています。そこで、筋消し及び焼け直しの工程が待っています。これは、正直言いまして、費用がかさみます。安く見積もっても、二万円以下では、してくれるところはないでしょうね。そこで、そういう色焼けを見破る方法を教えましょう。まず、見るべきは袖山と肩山の折れた部分です。色焼けや汚れが筋になっていないか調べてください。袖山を広げて、見ればよくわかります。次に、仮絵羽の袖付けの部分の糸を切らないようにして、隠れた部分を覗いてご覧なさい。明らかに、隠れた部分と出ている部分の色が違えば、それは色が飛んでいます。そういう着物は、あとあと面倒なので、手を出しては行けません。この手のことは、私のHPにたっぷり、のっていますので、そちらをご覧になってください。また、お便り下さい。
では、このへんで、さようなら。
志摩さんからのメール
早速の、お返事、ありがとうございます。今日1日かかって、ホームページを拝見(見ごたえがありました)至れり尽せりに、詳しく、いろいろ教えていただき、ひじょうに、興味深くなるほどなるほど・・・・ムムム・・・・そうだったのかぁー・・・ということもあり、勉強になりました。
今日は、ホームページをみるだけで、精一杯だったので、(少しは、仕事もしないと・・・)また改めて、書き込みをします。
志摩さんからのメール
今日は、会社に来る時に、みごとな、富士山が、見えて、幸せな気分です。(だいぶ、雪が、少なくなって、夏の富士に、なりつつあります)
さて、着物の、悩みが、いろいろ・・・・
まず、ホームページの、飛び柄小紋の、柄あわせについて、私としては、「ちょいずらし」 が、好きですが、 「横並び」(縞模様の、追っかけのような、・・・・)これが、ポピュラーなのかしら?とも思えます。仕立て屋さんの、感性? または、好みで、決まってしまうことに、恐ろしさを、感じています。(実は、このことで、悩んでいる着物が、あって・・・・)
柄を、プリントアウトして、置いてみるということに、ビックリ・・・・!でも、私の知識や、つたない技術では、出来そうもありません。(パソコン初心者で、機械音痴の私。大学生の、娘と、メールがやりたくて、やっと、メールが、できるようになったばかり・・・・)
相談に乗っていただきたいことが、あります。6月24日に、結婚式によばれています。
主人と、娘、二人と、私。(親戚では、ない。私の実家の、大番頭?のような人の、次女の結婚式)着物を、きて行きたいと思っているのですが、6月は、単なので、単の、留袖も、色留袖も訪問着も持っていない、私は、大急ぎで、色無地の、着物でも作ろうかと・・・・紋を入れたり、・・・
娘二人には、振袖を着せたいと思い、(結婚式に、振袖の、お嬢さんが、いないと、寂しい感じがするのは、私だけでしょうか?)着付けの先生に、聞いたら、「振袖は、6月に、袷でも、良い」 と言われました。娘が、袷で、私が、単?!・・・・どうしようか? と思っているところへ、新婦の、お母さんに、どちらを、着るか、聞いてみたところ「袷の、留袖を、借りた」 との、返事・・・・
単の、無地なんて、着る機会も、あまりなさそうだし、袷にしておくほうが良いかな?・・・・なんて、悩んで、・・・・袷の着物で、行くのなら、色無地でなくても、訪問着も、色留袖も、あるなぁー
私は、何を着ていったら良いのでしょうか?アドバイスしていただけると嬉しいのですが、・・・・
(ちなみに、21歳の、新婦の、妹は、振袖を持っているのに、着ないそうです)
旅から旅のメール
旅から旅です。
志摩さん、こんにちは。結婚式に行かれるときに、家から着物を着て行かれるのか、それとも式場で着替えられるのかで、状況は変わってきると思いますよ。家からだったら、やはり単衣の着物(色無地ですか?)を着ていかなければ、すこし、おかしいでしょう。でも、式場で着替えられるのなら、袷の色留袖でも訪問着でも良いと思いますよ。6月の結婚式の式場は、「ここは、冷蔵庫の中か?」と思うくらい、エアコンが効いて寒いくらいです。単衣を着ていくと風邪を引く心配もありますよ。ところで、小紋の件なのですが、もしデジカメをお持ちなら、反物の3mほどを真上から写して、添付ファイルにして、メールを打って頂いたら、私が柄合わせをして、送ってあげますよ。では、このへんで、さようなら。
志摩さんからのメール
ご親切に、ありがとうございます。突然着物が、着たくなった私は、今年から、仕事以外のときは、つとめて、着物を着ることにしています。4月に、娘が、京都の大学に、入学、引越しやら、入学式やら、4月1日から、9日まで、ずっと、着物で、過ごしました。(着物と、パジャマしか持っていかなかった。)2月に弘法さんに行ったときに、着物の話から、お友達になった、京都の人の、知り合いの紹介で、室町の、問屋さんに、何回か、連れて行ってもらい、長年の、夢だった大島を手に入れました。(本場大島の9マルキ、泥染めの割り込み柄、手元に反物がないため正確には、わからないのですが、巾が耳抜きで、9寸6分だったかな?丈は、12メートル43とか書いてあった気がします)
まさに、清水の舞台から・・・という買い物です。どう裏、八掛もそろえて、ついでに、長襦袢も、奮発、!さぁーーて、秋までには作るぞーーと、勢い込んで、仕立て屋さんに持って行ったら、「こんな良い大島、見たことがない!はさみを入れるのが、怖いので、是非、他で、仕立ててもらって下さい」と言われてしまいました。
いろいろな情報から、切り繰越の方法や(繰越1寸)掛け襟の中をちがう布を使うと、身丈が、1寸5分ほど出る方法を知りましたが・・・・
柄合わせに、私なりの、こだわりもあります。
柄を合わせたら、どのくらいの寸法に、出来上がるものなのか、(柄を無視して作っても、ぎりぎりなのに、・・・・大きいことは、いいことばかりでは、ないようです。
週末に、京都に行くかもしれないので、仕立てを頼みながら、持っていこうかとも、思っているところなのですが、・・・・(さっき、弟に、デジカメで、柄を写して、プリントアウトをして・・・・というの
を、頼んだら、めんどくさいからいやだと言われてしまいました。自分でやってみようと思ったのです。旅の人は・・・・なんて、ご親切!感激!デジカメもないし、添付ファイル、というのもわからない・・・・!どうしましょう。なんとか、努力してみます。
旅から旅のメール
旅から旅です。
志摩さん、またまた、こんにちは。そうですか、大島を買われたのですか、しかも、問屋で。良かったですね。
京都の人間にとっての呉服屋と言うのは、室町の問屋のことなのです。
ところで、仕立てを断られた、と書いてあったところでは、思わず
笑ってしまいました。断った仕立て屋さんの気持ちもよく分かります。だって、気の重い仕事になりますからね。しかも、裁ち合わせが(柄合わせ)難しいですからね。ここは、買った問屋さんで仕立てを頼むのが正解でしょうね。そして、最悪、用尺が足らないことが分かったら、返品する手もあるわけですから。返品を断ることはありえないとは思うけれど、あっ、もう湯通しはしてしまったのかな?それなら、返品は無理か。どちらにしても、一度問屋さんに持っていくことを勧めますよ。ところで、今、ざっと、どのくらい長さがいるかと計算したのですが、3丈3尺、12m47cmいるようですね。まぁ、ギリギリではあるのですが、織り出しの証紙の部分も使いたいですね。台衿に別布を使うというのは、やめたほうがいいと思いますよ。もっとも、よほど、足らないときは、しようがないけれど。でも、そういう状況だったら、私だったら、返品の道を選びますけれど、ねぇ。添付ファイルの方法は、上の挿入というところを左クリックして、添付ファイルを左クリック、添付したいファイルを左クリックして、添付のところを左クリックしたら、オーケーです。
では、このへんで、さようなら。
志摩さんからのメール
手元に、反物を持って着ました。証紙?には、織上げ幅、35,9センチ以上 織り上げの長さ12,32メートル以上、と、書いてあります。計ってみると巾は36,4センチありますので、長さもチョットは、おまけがあるかしら?(長さを正確に、測る自信がない・・・!)
湯どうしは、幸い、まだやっておりません。が・・・・・気に入っているので、何とか、着物にしたいと思っています。(2月に、弘法さんから、問屋さんに、連れて行ってもらったときに、男物の、キングサイズの、匹モノの、大島 草木染め白を。買って、自分の、着物をたっぷり、とって作りました。残りは、その布が、気に入ったと言う身長150くらいの、知り合いに、あげました。私は、袷に、彼女は、単に、仕立てました。たっぷり取るには、こんな方法しかないなぁーと、思っていますが、男物ばかりでは、つまらない。私も、一応、女ですので、・・・・
自分の寸法は、変えようがありませんが、身丈、どのくらいまで、着ることが可能なのか・・・・・)
この反物で、柄をある程度、こだわると、着られないのかどうか、片端から柄を関係なく取って、我慢ができるのか、・・・・悩んでいるところです。
さしあたり、・・・・反物の、長さを、計ってみることにします。おまけがあることを、期待しつつ・・・・
志摩さんからのメール
反物の長さを計りました。会社には、尺ざしがないので、メートルです。12,38メートル。同じ柄がでてくるまでの長さ?(ひとがら?・・・118センチ!もあります)柄あわせは不可能のような気がします。(全体を見ると、富士山の柄が、目立つような気がするので、それを、並べるか、ずらすか・・・・、四角の枠を、そろえるのか、ずらすのか・・・・)いずれにしても、少々、気にしながら、片端からとる以外にないような気がします。デジカメは・・・・もう少し、待ってください。
そうして、デジカメ画像が送られてきました。 つづく。
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