14 カタス式と一元式 U
飛翔け!本場大島紬へ
今日の土俵は、地絣勝負です。
地絣だけをみると、9マルキカタス式のTの地絣のほうが、
すっきりとしています。
7マルキ一元式の十の字絣がうるさく感じますし、
美しいと思えません。
地絣だけなら、9マルキカタス式の圧勝のような気がします。
みなさんは、どのように感じられたでしょうか?
こちらは、9マルキ カタス式の
地絣、Tの字絣です。
「見た目の違い 1」でも
数えましたが、1センチ角に
Tの字が45個ありますね。
実に端正な顔を持っています。
「実に美しい!」
こちらは、
7マルキ一元式です。
この場合は、地絣とは
言わず、いくつかある小柄の
ひとつです。
Tの字絣と十の字絣が
混在しています。
いったい、いくつの絣が
入っているのでしょうか?
一元式は、絣の集合体を面として見せる能力は、
残念ながらカタス式よりは劣っているということなのです。
絣配列の方式は、カタス式、一元式、
さらに割込式とありますが、その特性によって、
分けられなければなりませんし、
僕たちも、そういう目で、大島紬を
評価しなければならないと思うのです。
戻る
次へ
旅さんの大島紬大研究へ
飛翔け、本場大島紬へ
目次へ
表紙へ