21 織り方の種類(手織り・機械織りの見分け方)

飛翔け!本場大島紬へ

 今日は、大島紬の織り方の種類について、お勉強しましょう。
本場大島紬という言葉、よく聞きますね。僕も頻繁に使います。
これの意味するところは、とりあえずは、鹿児島で織った布ですよ、という意味です。
手織りか機械織りかは、区別していません。
区別しているのは、鹿児島か鹿児島でないか、ということです。
具体的にいうと、大島紬という商品名は結構、いろんなところで使用されているからです。
有名なところでは、「村山大島」なんてのも、聞いたことがあるのでは?
他にも、新潟県十日町で織られた「夏大島」ってのもありますし、西陣あたりで織られた「大島紬」ってのも、よくあります。
国外に至っては、「韓国大島」ってのも、ありますからね。
とにかく、そういう鹿児島じゃないところで織られた「大島紬」とを区別するために、「本場」という言葉をかぶせたわけです。
「本場大島紬」、これは、まさしく、鹿児島で織られた大島紬だよ、ということなのです。
 では、次に進みましょう。
先ほど、僕は手織りか機械織りかを区別していないと言いましたね。
覚えてますか?
次は、核心のこの話題に行きましょう。
大いに、関心があるんじゃないですか?
では、大島紬の織り方っていうのは、手織りと、機械織りがあります。
手織りの定義は、ひとの手で杼(ひ)を投げて、筬(おさ)で打ちこむ。
つまり、完全な手織りをいいます。
機械織りの定義は、杼は動力で飛び、打ち込みも動力がします。
いわゆる、力織機(りきしょっき)のことです。

  大島紬の織り方の分類
絣模様のある大島(伝統工芸品シールが貼ってあります)


経緯絣(たてよこがすり)→手織り
手絣(てがすり)→手織りの手絣と機械織りの手絣があります。
緯双絣(よこそがすり)→機械織り

絣模様のない大島
(伝統工芸品シールのかわりに、この丸いシールが貼ってあります。)


縞大島(しまおおしま)→機械織り
格子大島(こうしおおしま)→機械織り
無地大島(むじおおしま)→機械織り

さて、みなさんは、こう思われたことでしょうね。
この機械織りのシール(丸い金色の正絹マーク)が貼ってあるのは、誰が見てもよくわかるけれど、伝統工芸品シールが貼ってありながら、機械織りである!というのが、おかしいんじゃない?と思っているでしょう。
その気持ち、よくわかります。
経緯絣こそは、この見映えのいい伝統工芸品シールを貼るに値するけれど、機械織りの手絣と緯双絣(機械織り)に伝統工芸品シールが貼られているなんて、とんでもないと思っておられることでしょうね。
でもね、手織りか、機械織りかを見分けるのなんて、実に簡単なことなんですよ。
証紙を見れば、たちどころに分かるようになっているのです。
良心的なものなんですよ、産地は。
伝統工芸品シールが貼ってあったとしても、証紙に赤いハンコで織絣と押してあれば、それは、機械織りの本場大島紬なのです。
手織りの大島紬は、ハンコが押してありません。なにも、押してないのです。
この織絣(おりがすり)という赤いハンコがあるかどうか、これが、あなたの求めている答えです。
押してある場所は、旗の商標の左側の部分です。
「純絹織物」の上に空白のスペースが取ってあります。
その空白の部分に、織絣って押してあったら、機械織りを意味しています。
では、これで、今日のお勉強は終わりです。
では、またね。(旅)



旅さんの大島紬大研究へ

飛翔け、本場大島紬へ

目次へ

表紙へ