![]() 23 目糸のお話し (ご案内) 本文をお読みになる前に もし、あなたが呉服専門店で経緯絣の大島紬を 買おうとなさっているかたでしたら、 下の文章はどうか、読まないでください。 こういう知識は知らなくていいと思います。 なぜなら、ネガティブな知識が含まれているからです。 次へをクリックしてくださいね。 でも、もし、専門店じゃない呉服屋さんやネットオークションなどで、 なんの説明も受けず、もしくは誤った説明を受けて買われる場合は、 知識として持っているのも悪くないのではないかと考えます。 今回は、経緯絣みたいに見える機械織りって いうのを、お見せしましょう。 ![]() この黒線を「目糸」と言います。 「めいと」と読みます。 絣糸のように見えますが、無地の糸です。 絣糸に見える理由は、緯糸が横切っているからです。 これは、7マルキ表示になります。 経糸の配列は、絣糸、地糸、地糸、地糸の 1、3、1、3が7マルキだということは、知ってますね? 「カタス式のお話し」を参照してください。 この絣糸のところに、目糸を置換すれば、良いわけです。 この目糸を遣うと、9マルキ表示のものも出来てしまいます。 つまり、絣糸、地糸、地糸の1、2、1、2の配列が 9マルキなのですが、先ほどと同様に、 絣糸のところに目糸を置換すれば、良いわけです。 ところで、そういう7マルキ表示や 9マルキ表示されていても、「織絣」のハンコはちゃんと、 つかれていますから、 ご安心を。 ところが、ところが、こういうのも、あります。 ぱっと見た分には、普通の経緯絣の白大島に見えますね。 ![]() でも、これも、目糸を遣った大島紬なのです。 白無地の経糸が並んでいますね。 しかも、証紙に頼れないとなると、、、、、、 みなさん、どうぞ、じゅうぶんに目を鍛え、目利きになって、 最愛の大島紬を手に入れてくださいね! では、また。(旅) ![]() |