24 7、9、12マルキ 地絣の比較

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7マルキの地絣
9マルキの地絣
12マルキの地絣

 これまで、大島紬の織りについて、いろいろと解説してきました。
7マルキ、9マルキ、カタス式、一元式、割込み式、算数(よみすう)などなどです。
覚えておられますか?
 それで、今回は、12マルキについて、お話しすることにします。
その前に、おさらいのつもりで、7マルキと9マルキについて、すこし、
お話しします。

絣糸と地糸の経糸の配列っていうのを、覚えていますか?

7マルキの経糸の配列は、絣糸1、地糸3、   、3、
7マルキの緯糸の配列は、絣糸2、地糸2、   、2、
つまり、旅さん理論で言うと、太字のところを面で考えると、経緯の糸は
絣糸3、地糸5の8単位あり、そのうち絣糸は3単位あるので、
絣糸率は3÷8=37.5%であると以前に、述べました。

9マルキの経糸の配列は、絣糸1、地糸2、   、2、
9マルキの緯糸の配列は、絣糸2、地糸1、   、1
この9マルキも旅さん理論で考えると、太字のところを面とすると、
経緯の糸は絣糸3、地糸3の6単位あり、そのうちの絣糸は3単位あるので、絣糸率は3÷6=50%であるわけです。
この絣糸率が高いほど、絣は緻密さを増して行くわけです。
当然、締め機や織りも手間がかかっていき、価格も上がって行きます。

さて、解説している僕が「今日は面白くない」と思っているくらいだから、これを読まされているあなたがたは、もっと面白くないことでしょうね。(笑)
とはいえ、もうひと踏ん張りしましょう。

次に、12マルキの絣糸と地糸の配列について、解説しましょう。
12マルキの絣糸と地糸の配列は、実は、9マルキと同じなのです。
では、どうして、9マルキよりも細かい地絣がなぜ、できるのでしょうか?

今度は、算数(よみすう)が関係してくるのです。
算数(よみすう)というのは、1cmのなかに経糸が何本あるかを
表わす織物用語であるというのは、以前、述べました。
奄美では伝統的に13算(じゅうさんよみ)で織られていますし、鹿児島では、伝統的に15.5算(じゅうごてんごよみ・じゅうごはん)で織られています。
13算は、1cmのあいだに、経糸が26本あり、15.5算では31本なのです。
つまり、算数(よみすう)というのは、織りの緻密さを表わす単位なのです。
算数が多ければ多いほど、布が緻密であり、上質な布である事を表わしています。
さて、問題の12マルキの算数は、18算(じゅうはちよみ)で織られています。1cmのなかに、経糸が実に、36本あります。
これだけの本数を織り込む為には、当然、細い糸を使わなければなりません。
糸が細ければ細いほど、織物は上質になっていきます。

ここで、冒頭の写真をご覧ください。
12マルキの絣自体の緻密さばかりに目が行きますが、その絣糸、
そのものも細いのだということに気付かれるのではないでしょうか?

今日のテーマは、頭の痛くなる内容でしたね。
僕も疲れました。(笑)

では、またね。(旅)


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