29 「旅さんの大島紬紀行」




ご存知のかたもおられるでしょうが、僕は、先月のかかりに

鹿児島に行ってきました。

およそ一年ぶりの鹿児島でした。

飛行機ギライの人間にとって鹿児島に行くと言うのは、

江戸時代のお伊勢さん詣でと同じぐらい大変なものがあります。

なるほど、新幹線も京都から博多まで「のぞみ号」が

開通しているおかげで、約2時間半で行けるとはいうものの、

そのあと、博多から西鹿児島まで、特急とは名ばかりの

「つばめ号」に4時間弱、右に左に身体をゆすられての旅です。

せめてもの慰めは、車窓から眺める、八代の海や、

熊本駅の駅弁(笑)ぐらいなものです。

 では、なにゆえに、そんな大変な思いまでして、

鹿児島に行くの?

そう思われるでしょうね。

それはね、ある目的があったからなのです。

大島紬がどのようにして織られるのかを、じっくり見てみたい!

そして、いまのうちに、織りの現場を映像として、記録しておきたい!

そういう欲求を満たすために僕は鹿児島に行ったのです。

僕のHPのなかに「大島紬の作り方」っていう、ページがあります。

このページは、鹿児島県奄美大島に住んでおられる

赤塚嘉寛先生のご著書「大島紬 技術ノート」から

許可を頂いて掲載させて頂いています。

ところが、「製織」つまり手織りの記述がかなり、曖昧というか、

ほとんど、記述がないのです。

いろんな大島紬のサイトに行っても、

満足できる水準にないっていうのが、閲覧しての感想です。

それなら、この僕が、僕自身を満足させ得る解説を

しようではないか、そのような考えに至りました。

大島紬を織るということを、文字として、以下のような表現を

ご覧になったことはありませんか?

「ひと糸ひと糸、気の遠くなるような、、、」という文章に

よく、出くわします。

僕はこの「気の遠くなる」というのは、どれくらい遠いのか、

その距離感を測りたい、そう思ったのです。

だから、鹿児島ではたっぷり時間を取れるように、

3日間滞在することにしました。

一日目は、汽車の旅の疲れのために、

鹿児島に着いたとたんに、ホテルのベッドにバタンでした。

「ほんまに、しんどい」

そして、二日目、三日目にデジカメ持って、

織りと締(しめ)の現場に出没させていただきました。

関係者のかたがたには、ほんとうに、感謝しております。

ありがとうございました。(続く)


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