33 泥染めされた絣筵をもらっちゃった

飛翔け!本場大島紬へ

僕は某所で泥染めされた絣筵(かすりむしろ)をいただきました。
「やった!」
こんな貴重なものをいただけるとは!
一般的に予備の絣筵というものは存在しません。
ましてや、経締(たてじめ)の絣筵は皆無といっても過言ではありません。
その理由は、経締の絣筵がひとつでも紛失すれば、その大島の16反分の経糸が一本、消滅するのと同じ意味なのですから。
今回、僕が手に入れた経締の絣筵、しかも染め上がったものの正体は、遺失物ではなく、特別にそのひとつだけ作られた絣筵だったのです。
その絣筵から絣糸を全部はずすと、その長さは二反分の長さになります。
つまり、織り機にかけられる長さ分、つまり一疋ってわけです。

これが絣筵の全体図です。
なにぶんにも、泥染めによる染色で真っ黒なため、すこし、画像処理を施してあります。


この一本の太い糸をほぐすと、16本の経糸になります。
この細い糸が大島の経糸なんですよ。
             




おネギの白い根っこじゃないよ。
絹糸って、艶があって、きれいだね。



絣筵の接写画像です。
その絣筵をほどくと、こういう太い糸が出てきます。
「絣筵」とは、よく言ったものです。

この絣筵、額に入れて飾っておこう。
僕にこれをくれた奄美の職人さん、ありがとう。
大事にします。



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