35 「旅さんの大島紬紀行」CDを見終わって

飛翔け!本場大島紬へ

 僕の作った「旅さんの大島紬紀行CD」をご覧になったかたから、
感想メールが届きました。
そのメールを読んで、僕はなんというか、そうです、幸福感に包まれました。
CDを作っているとき、結構、肉体的にきびしいものがありましたが、
そういうしんどさは吹き飛んでしまいました。
「いい仕事、したよな」
自己満足かもしれませんが、そう思いました。

その感想メールを書いてくださったかたに、許可を取って、その全文をここに掲載します。
ほかにも、感想メールを頂いているのですが、順次、掲載してもいいわよという許可が出たら、徐々に掲載していこうと思います。


旅から旅さま、

一昨日、CDが無事届きました。

ちょっと留守にしており、不在中に受け取ってもらった
ようでして、実際に拝見できたのが、今日となりました。
お礼とご報告が遅くなりすみませんでした。

そして、さっそく中身を拝見しました。
全部を・・・。

全部の画像を順番通りきっちりと拝見し、
今、呆然としちゃってます。
目もチカチカしてます(笑)
あまりに集中して見たので、吐き気も少々(笑)

実は今、少し虚脱状態です・・・・。


いやあ、すごい。すごい。すごい。

これだと前回のが予告編だと言われる旅から旅さんの
言葉も了解できます。

特に総絣の白大島は、圧巻でありました・・・

前回のCDのおばあさんのちょっとのんきな織り方から、
今回CD、第二章のおばさん(若いおばあさん?)の
とてもエネルギッシュな織りに圧倒され、
さらに絣合わせというものを、生まれて初めてこの目で
見て心底仰天したのに、
その後今度はぐっと若い織り手に変わり、
12マルキ白大島のすさまじい絣目と、
それを的確に素早く合わせ、
せっせと織り進む様子を見ている内に、
なんとなく放心状態となってしまいました。

Aさん、Bさんの織り手の違いにしばしほっとし、
最後の締め機で、ちょっと開放的な気分になりましたが、
このCDは中身が濃すぎじゃないか!?というのが
本音の感想です。

値段も安すぎると思いますよ。
この内容の充実度からしたら、破格値すぎると思います。



「百聞は一見に」。
言葉通りですね。
大島という織物のすごさと、それに携わる人たちの
誠実さ、豊かさが、見てるだけで伝わってきて、


 と、ここで地震が!
 関東に直下型大地震が来るという噂もあり、
 一瞬パニック。
 でも、なんとかおさまりそうです。


ともかく圧倒されます。

そして、一章のCDが「織りもいろいろ」だった意味、
すごくすごくよくわかりました。
織り手によって、まるで違うんですね。
織りというものはその人の個性がにじみでるものなんだ、
とこんなに実感したことはありません。

白大島を織っておられた方も、総絣を織ることが挑戦
そのものであり、その挑戦を楽しんでおられるような
気がしました。

難しければ難しいほど燃えて、やってやろう!と
思われているかどうか、実際はわかりませんけど、
ほとんど難業苦行のような織りのプロセスでも、
冷静で慎重な熟練の配慮や技の底に、正確な絣目を
織りだすことが即ち喜びであるような、
高らかな雰囲気があったように思います。


CDを見終わって改めてオマケを手に取ってみると、
ゾクゾクと興奮してきますね。
貴重なものですよね。
本当の泥染の絣筵まで頂戴し、感動しています。


気力・体力の限界になりましたので(笑)
これから少し休憩をとり、
あらためて「大島紀行」を
ピックアップして、見返したいと思います。


取り急ぎ、CDのお礼まで。

あまりに内容が盛りだくさんで、
いただいたこちらが「どうしよう!」と
思ってしまう程の密度ある素晴らしい資料を、
この機会にこんなにお安く
お譲りいただいた幸運に心から感謝しつつ。


ではでは、また!
本当に、すごいものをありがとうございました!!!

(ともこさん)


大島紬紀行のCDを拝見して、
「ああ、日本の伝統はあんな風につい最近まで機織りの音とともに育まれてきたのだなあ」
という一種の感慨にも似た気持ちになりました。
いつからあの音が、世間から消えていってしまったんでしょう・・・。
残念ながら、わたし自身機織りの音を聴いて育った世代ではないのですが、
ついそんな気になりました。

CD2枚からなる情報量も貴重なものばかり膨大に「詰まっている」という感じで、
本物の織りが少なくなる一方の時勢では、今後ますます貴重な資料となるのでは
ないでしょうか。
織り行程の一連の動作、その作業から派生する実に細かい針などを使っての作業など、
反物が織りあがるすべての行程が経過別に編集されていて、
非常に検索しやすく、写真や文章だけでは分かりかねる部分を、
音や動画で入念に確認できるというのは、とても有り難かったです。
着物愛好者だけでなく、
これから織物をやってみたいと思っている人や、研究している方たちにも
是非お勧めしたいソフトです。

(カラクリさん)


すごい、すごい、ファイルの量。
そして、迫力。緻密な作業。
言葉にすると妙に軽くなってしまいます。
映像の内容に関する感想がどうにも言葉になりません。
また、この動く映像が素晴らしいですね。
初めて動画をみた映画ファンというのは衝撃だったでしょうね。
それと同じショックを受けました。
頭で培った知識というものは実際の動きとは全然違うものなのですね。
 
部屋に織機があって、それが普通の風景で。
娘は当り前のように教わって、織って。
織り出されていく見事な紋様が少しずつ織られては、また戻って合わせて、合わせて・・・・・織る。
時間とか愛情とか生活とか、何もかもが織り込まれて生まれる反物に、改めて重みを感じました。
 
旅様のHPへ行って、大島を再度拝見しました。
この大島も、この大島もああやって手間隙かけて、織って合わせて織って作られてきたんだな、と思うと別のものになった気持ちがします。
そして改めて、反物というのは手間隙の割に安いんだ、と思いました。
お大尽や大名といったお金持ちが保護奨励しなければ、または無理矢理に作らせなければ、廃れてしまっていたでしょう。現在の日本にそんなに大名クラスがいるわけではないですので、安くなければ買えないし、安ければ生活が成り立たないし。
やっぱり私にできるのはこつこつ貯めることだな、と感じました。職人さんの為に、というよりは自分の欲望の為に、というところが残念ですが。
少しずつ良い大島を手に入れて、周りに人たちにアピールしていけたらな、と思います。
 
オマケ(!)の絣筵と地糸をありがとうございます。
これがどうやって経糸になっているのか、HPと見比べてひっぱったりしてみたのですが、良く判らず・・・。
布状になっている筵から1本糸を外すと、等間隔ではなくでこぼこのついた太い糸が外れます。
これが更に16本の糸になる、ということですか?しかも、このでこぼこのないところが絣模様になる、ということなのでしょうか?え、本当に?私、間違っていませんか?これをほぐして16本にして織機にかけるのですか?誰が?織り工さんが?そんな器用な。信じられない作業です。
私はまず絣筵を触りました。“しっとり”と旅さまが表現されていましたが、まさにその通りですね。固そうなのに、固くないんです。ごわごわしてそうなのに。適度な湿度が保たれているのです。凄いですね。
そして匂いを嗅いでみました。判らないかな、と思っていたのですが、驚きです。ちゃんと泥の、いわゆる泥臭い、匂いがするのです。ちょっとえぐみがあって、燃やしたような香りがついています。
次に地糸を触りました。本当に“ふわふわ”。これも同じ香りがします。赤ちゃんの髪の毛を“絹糸のような”と表現することがありますが、そんな感じです。まだ外気にさらされていなくて、傷みもなくて、しっとりと柔らかい髪。
そんな糸ですね。これが、このまま使われるのですか?こんなに柔らかい糸を纏う織物なんですね、大島というのは。
そして、束になった経糸(ですよね?)。色はちょっとオリーブグリーンがかっています。この細い糸を1本1本見ると、成る程先ほどの絣筵から出てきた太い糸を解いたものかもしれない、と思えました。同じようにでこぼこしています。そのでこぼこが光を反射してつやつやして見えます。きれいです。こんな細い糸で織物をするのか、と思うと薄くて綺麗なものができるだろうな、という思いと反面、進まないし、切れるし、大変だろうな、と思うのです。この糸の束は不思議と泥の強い香りがしませんでした。
貴重なものをお分けいただきましてありがとうございました。
旅さまは額に入れるということで、私はどうやって保管しようかと考えました。
汚れちゃうかな、でも触りたいし、嗅ぎたいし・・・。
結局小さなテディベアーの入っているコレクションボードに飾ることにしました。蓋付きの額のようなものです。
見た目には変かもしれませんが、私しか見ませんし、私は飾る価値をちょっとは知っていますから。
 
CDを拝見して、益々大島に憧れます。そして、織物にも。
いつか大島。頑張ります。
 
旅さま、本当にありがとうございました。
そして、織り工さん、絣筵をくださった職人さん、その他もろもろたくさんの人々に感謝を込めて。
 
 
(お茶の間さん)



「大島紬紀行CD」、自分が織っているわけでもないのに(笑)、
はー、とため息をつきながら拝見しました。
経に張られた絣糸の美しさ、そして織り工さんが少しずつ織っては絣糸を丹念に合わせていく様子は息が詰まるようですが、いいものを見せてもらった!とうれしくなってしまいました。
本当に手作りの織物なのだなあと、実感しました。
ずっと後世に残って欲しいに貴重な職人技だと思います。
優秀な織り工さんの待遇が良くなって、若い人がもっと増えるといいなあと思います。
 
次回は旅さんが実際に織ってみられるのですよね。それも楽しみです。
貴重なものを見ることが出来て、旅さんに感謝です。ありがとうございました!
 
(くれまちすさん)


「旅さんの大島紬紀行 完結章」、
人の手の温かさがとても伝わってきました。
きれいな鹿児島の風景、とてもうれしかったです。
日に日に寒くなってきて、
暖かいところに行きたいなあ……と思っていたところでした。

地糸、絣糸、絣筵……おまけが増えているうえに、
CDの内容もとてもとても豪華版で、
届いた包みを開けてはびっくり、
クリックしてはびっくりしていました。

旅さんが写してきてくださった映像を見せていただくと、
どの部分にも必ず、人の手、人の指先がありました。
人の手と目で絣をきちんと合わせるということが、
どんなことなのか、よくわかりました。
細く撚られた糸を慈しむように、ひと糸ひと糸、人の手で
緻密な絣を織り上げていく姿を目の当たりにしてしまうと、
手織りって、こんなに大変なものだったの……と改めて実感……
杼を手で投げ、筬を打つからこそ、
あの美しい絣がうまれるのですね。
経緯絣の大島紬、
絣をいくら眺めていても飽きないわけです。。。

その糸も人の手で締められ、染められ、
絣糸や地糸が機にかけられるようになるまでには、
いったいどれだけ多くの
時間と労力を費やすことになるのでしょう……
一反の大島紬が織りあがるまでには、
いろんな方の気持ちがこもっているような気がします。

機械にできることは機械へと流れてしまう世の中にあって、
人の手で大切に大切に織られた着物を身に纏うことができたなら、
とってもおだやかで幸せな気持ちになれそうですね。
今なお手織りを守り続けてくださっている職人さんたちに感謝、
そして、
真夏の鹿児島での撮影をしてくださった旅さんに感謝です。
ごくごく普通の織りの風景が見られて、よかったです。

手織りの大島にぴったりな
旅さん特製の手づくりのおまけまでいただいてしまって、
このお値段……本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

第一章からほんとに短い期間で、
しかも、残暑厳しい中での編集作業、ありがとうございました。

いつの日か、
旅さんの大島紬紀行の続編を見せていただけること、
密かに期待してしまいました。

本当にありがとうございました。

(なきうさぎさん)


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