反物の検品(陳列焼けの見分けかた)
今日は、反物の検品のしかたを伝授しましょう。
反物の定義は、巻き棒に巻かれた生地の事です。
対象となるのは、付下着尺・小紋着尺・羽尺です。
表題にもありますように、今日は「陳列焼け」がテーマです。
「陳列焼け」というのは、展示会または店舗での陳列の際に、
照明器具もしくは太陽光線によって、
ある一定の色素が飛ぶ事をいいます。
反物は撞木(しゅもく)という道具で展示されます。
この撞木の高さは二尺(約80センチ弱)です。
この二尺という長さがキーポイントです。覚えておいてくださいね。
今日は実例をあげていますが、プライバシーの問題もありますので、
模様は白で暈してあります。あくまで、地色の変色に注目してくださいね。
陳列焼けの発生する場所って言うのは、ほぼ決まっっています。
付下着尺なら上前の裾から二尺(撞木の長さ)、
さらに二尺(撞木の裏側に垂れた部分)です。
小紋着尺や羽尺は織り出しから二尺、さらに二尺という辺りです。
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ここに、1反の付下着尺があります。
いまから、検品作業に入ります。 |
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まず,最初にする事は、巻き直すのが億劫かもしれませんが、全部、巻き棒からほどいてください。
白い暈しの水玉は、模様を隠すためです。 |
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反物の端っこから40cmずつ、目を皿のようにして、キズがないか、色焼けがないかを確かめていきます。
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上の水玉みっつの部分は上前です。
下の白い生地が見えている部分は、巻き棒に巻かれている一番奥の部分です。
この一番奥の部分は、ほぼ焼けていない可能性の高い部分です。この部分と焼けている可能性の高い上前の部分とを合わせて,対比させています。 |
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ひとつ上の画像では、よくわからないでしょうから、レベル処理という画像処理を行ないました。手前の色見本の取られている部分がオリジナルの地色です。
いかがでしょうか?
色焼けがわかるでしょうか? |
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これは、上前と後ろ身を合わせて、地色を対比させています。
これでは、よくわかりませんね。
では,画像処理をしてみましょう。 |
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こうやってみると、後ろ身の部分から、なにかしらの色素が飛んだ事がわかるでしょう?
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衽・上前・後ろ身と柄合わせをしました。
では、画像処理をしましょう。 |
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いかがですか?
衽と後ろ身はオリジナルの地色なのですが、残念ながら上前は完全に焼けているのがわかるでしょう?
今回のは付下着尺ですが、小紋の場合は、織り出しから二尺の部分と一番奥の部分と合わせて、対比させればいいのです。
つまり、上から四枚目の画像のように、するのですよ。 |
ネットで着物のお買い物をするとき、
消費者に求められているものは、
自己責任なのだと思います。
ちゃんとした呉服屋さんで買い物をするときは、
その呉服屋さんによって正反である事は保証されていますが、
B反や難承知の反物を買う場合、それが許容範囲であるかどうかを
判断するのは、あなた方自身なのです。
どうぞ、目を養ってください。賢い消費者になってください。
「目指せ!着物セミプロ!」(笑)
頑張ってください。(旅)
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