32 かわいそうな台衿・・・


今日のテーマは、あまり美しいものをお見せするわけじゃないので、
「そういうものは見たくない!」という方は、これ以上、
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旅に質問








































長襦袢の半衿は、みなさんはどのように台衿につけていますか?
針と糸で?それとも、こういう方法で?

真ん中の渋札は、なんの意味もありません。ただ、被写体が白いものだったので、ピントが合わなかっただけです。
さて、この長襦袢の台衿をよく見てください。
両端にベージュ色の帯状のものが写っているでしょう?
そうですね、この帯状のものは、両面テープの糊なのです。
台衿に両面テープを貼って、その上に半衿を重ねたわけですね。
そうして、半衿が汚れたので、半衿をバリバリと取ったわけです。
すると、台衿はこういう状態になっていたわけです。

その台衿を接写しました。
触ったらねちゃねちゃしていました。
ねちゃねちゃ状態なので、まるでクイックルワイパーのようにゴミを拾って、
まあ!汚いことです。
糸屑やら髪の毛やら果ては、なにやら黄色い物質まで拾いまくりです。

長襦袢の台衿の素材は木綿です。
これは、洗い張りをすれば、また、使えるのです。
でも、両面テープを貼られてしまった台衿は捨てるしかないのです。

台衿が泣いているように思うのです。

「半衿をつけている暇がない」
よくわかります。現代人はすべて、忙しいですからね。
「針が持てない、すぐに指を突き刺してしまう」
これもよくわかります。僕もよくやりますから。
でもね、僕は思うのです。
着物を着るって言うのは、「美しい日本のこころ」っていうのが、
根本にあるんじゃないでしょうか?
なにも、ゴミを拾うから「美しい日本のこころ」がないっていうわけじゃないのです。
ものを大事にしないこころが美しくないって思うのです。
台衿に両面テープを貼ってしまったら、もう、台衿は消耗品以外の何物でもなくなるということに気がつかないこころ。
これが、美しい日本のこころに反しているのではないかと思うのです。

台衿もねちゃねちゃにされて泣いているけど、縫い針を持つ指先に力をこめて、堅い衿を縫いつけた職人もきっと、泣いているよ、、、。

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