蒸気アイロンで地詰めは可能か?

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 今回のテーマは、またまた本麻の地詰めについてです。
表題をご覧になれば分かると思いますが、蒸気で本麻の地詰めはできるのであろうか?というものです。
蒸気を使うと言っても、大層な事をするわけではありません。
蒸気アイロンで蒸気を発生させて、その蒸気の湿気で本麻の地詰め、
すなわち、本麻が縮められるものかどうかを、検証してみました。
今回、検証に使った本麻は、麻絽という、麻を絽織りしたものです。



ご覧になったことがあるでしょう?
手順としては、作業に入る前に、生地巾と丈(じょう)を測りました。
そして、蒸気を発生させながら、蒸気による地詰めを行ないました。
その後、再び、生地巾と丈を測りました。
これが、その結果です。

作業前
 巾 九寸八分五厘(37.2cm)
 丈 二丈八尺五寸五分(10m79cm)
蒸気地詰め後
 巾 九寸八分(37cm)
 丈 二丈八尺四寸三分(10m75cm)

ご覧のように、ほとんど、縮みませんでした。
そこで、念入り人間の僕は、水通しによる地詰めを行ないました。
実に驚くべき結果でしたよ。
なにが、驚いたかというと、織り方の違いかもしれませんが、
麻絽のあまりの縮みかたに驚いたのです。
麻絽を仕立てる前には、必ず、水に通して地詰めを行なってくださいね。
さもないと、洗濯したあとの縮みかたが、ハンパやおまへんで。

水通しによる地詰め後
 巾 九寸七分二厘(36.7cm)
 丈 二丈六尺八寸(10m13cm)
縦方向の収縮率が、なんと、0.06もありました。
長襦袢の着丈三尺六寸(身長165cm)の場合、
8cmも縮んでしまうのですよ!

どうか、手抜きをしないでくださいね。
手抜きをすると、いつか、どこかで、かならず、そのツケを払う羽目になりますから。

では、またね。(旅)





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